これからドラマについて考える仕事があって、久しぶりに「カーネーション」をちょっとだけ観た。とってあった録画は最初がちょっと抜けてて残念だったけれど、アッパッパを縫う第6回を15分だけ観て、すっかり報われた。
糸子は根っからお裁縫が好きなんやけど、それは糸子が一人で勝手に大きなって勝手に好きになったんちがう、隣近所のおばちゃんたちがげらげら笑いながらちゃんと子供の相手して、子供が見たいいうもん見せてあげて、借りたいいうもんは貸したって、おばあちゃんはちょっとしたやりとりで、きれのおもしろさを教えてやるし、おとうちゃんのハサミ遣いはいつのまにか娘に伝わってるし、夜なべしてたらおかあちゃんが声かけてくれるし、最後は妹たちがふすま開けてみんなの前で歌うたってお披露目して、ああこんなんを自分は毎朝観てたんやなて思い出した。たった15分のあいだにちっちゃい糸子の未来のためにいろんな場面が用意されてて、どんだけ糸子が人からいろんなもんもうてるか、どんだけ裁縫好きか、1カット1カットそれこそちくちく縫うみたいに作ってあって、糸子の独白は1行1行ちっちゃな詩みたいで、そうやった、こういうのを毎朝観て、その感じを思い出しながら自転車こいで仕事にでかけてたんやったて思い出した。
また毎日ちょっとずつ観よ。