水練学校

天応、狩留賀、𠮷浦

 𠮷浦は狩留賀の浜もトンネルを越えた所だったし、戦時下と云う事もあって子供の時から体を鍛える大使命?から夏休み5日位だったと思うが水練学校があった(小学校4年以上位)。

 ここでも我等が中村先生は水泳の段持ちとかで、一寸泳いでも抜手を切って、波をけ立てて進む力動感があり、仲々格好良かった。私もやっと泳げると云う段階で、水泳の習い始めには丁度良い時機だった。

 基本形として先ず「横泳ぎ」と云うのを習った(良く考えると生涯水泳はこの基本以上は習って居ない)。先ず①の様に手を拝む様に合わせ脚をかがめ、②の様に左右の手を前後に伸ばし左脚で水を蹴る様に伸ばし一寸遅れて右足で蹴る。伸ばした右手で水を掻く。

 最後の日はテストがあり、浜沿いに200m泳ぐと4級、更に沖へ出て池崎の浜迄行くと3級、更に帰って来ると2級、天応まで約3km泳ぐと1級であった。私は4級で留めた。