浅草十二階ペーパークラフト



細馬宏通作成
資料:大正十年『震災予防調査会報告』掲載の凌雲閣測量図
PDFファイル 1,2


作り方:

A:切り抜く前に、折り目を入れましょう。針やカッターの刃の裏側などで折れ線をなぞります。山折りは表から、谷折りは裏からなぞります。裏からなぞる場合は、線の末端にあたる部分に小さく切れ目を入れるか鉛筆で印を入れて、線の位置が裏からわかるようにします。

B:まず(1)〜(3)を切り抜き、本体の内壁を作ります。(3)には上下があります。わずかに狭いほう(上)に(2)をとりつけ、広いほう(下)に(1)を取りつけます。(1)には八葉の舌状の突起がありますが、これははみださせておきます。

C:さて、このペーパークラフトの最大の山場、(4)の本体の折りです。まず、切り出す前に折りをなぞっておきましょう。切り出したら、それぞれの谷折りには直角にしっかり折り目をつけます。山折りも丁寧に折りをつけておくと仕上がりがよくなります。
折りがつくとこんなぐあいになります。



D:折りをつけた(4)をBで作った本体内壁に巻いてきます。このとき、外壁がうまく底面の形に沿うように注意します。一面ずつ瞬間接着剤などで貼りつけていくとよいでしょう。
E:次に、本体上部に(5)の薄い八角の接ぎ目を貼りつけます。
F:(6)の十階を貼りつけます。
G:(7)(8)の二枚の接ぎ目を(6)の上に貼りつけます。
H:(8)の上に(9)の手すりを貼りつけます。
I:(10)の十一階を貼りつけます。このあたりから折りが細かくなってきます。つまようじやカッターの先端の平たい部分などを用いるとよいでしょう。
J:(11)の十二階床+手すりを取りつけます。床に(12)十二階床を敷きます。中央には小さく針穴をあけておきます。
K:(13)十二階を取りつけます。切り出す前に折りをなぞっておきます。屋根の貼り合わせが難しいようなら、のりしろを切り取って、面と面との接合面を瞬間接着剤で貼りつけましょう。
L:屋根の真ん中から針を差し込み、避雷針の長さになるまで押し込みます。
M:できあがるとこんなぐあいになります。


組立て例:前川修氏(感謝!)

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