関東大震災時の二つの資料を追加しました。
「彩色の石版画」(宮武外骨『震災画報』大正一二年より)
「帝都大震災画報其一 浅草公園十二階及花屋敷付近延焼之状況」大正一二年
剛田さん、情報をありがとうございます。バルトン忌では、急遽懇親会前、細馬さんの後に『あやめさん』について簡単に話すことになりました。最初の話では、懇親会の余興のようなものだったので、酔っ払い相手とタカをくくり、油断していたところ、土曜日に稲場夫人(日出子さん、稲場大阪経済大学教授夫人)より、変更の件の連絡があり、あわてているところですので、助かります。
なお、バルトン忌では、内緒のサプライズがあるようですよ。お楽しみに。
剛田さん<
またまた新情報をありがとうございます。雑誌名と号数がわかっていれば
あとは図書館でなんとかなる、と思います。十二階横倒し、というのが
いかにも大正の十二階無用論ですね。でも塚本博士の爆破説よりはましか。
雑誌「人情倶楽部」(発行元を転々として少なくとも大正末までは発行されていたようだ)大正9年7月号に十二階についての雑文が、1頁ほど出ていました(高くなかったので、買っとけばよかったんですが)。凌雲閣の名は知らなくても、十二階の名はみんな知っている。吾妻座消失の跡地に、十二階を横倒しにした方がよいなど。
石井さんがお持ちの『あやめさん』にある相撲写真について乏しい知識から。「Wrestlers & Wrestling in JAPAN」のコピーを全部持っていないですが、同じものがあるか、同時期に撮られたものでしょう。明治10年代と30年代は力士の写真は結構あるのですが、20年代は割合少なく、向かって左の力士は不明。右は、祇園山だと思われます。わが師匠の書いた、「年寄名跡の代々」によると、祇園山は福岡県行橋市出身、万延2年生まれ。本名岡村万平。明治26年5月場所十両昇進。十両6枚目が最高位。31年5月限り引退、年寄鏡山を襲名しています。明治41年10月8日没。
これ、実寸がけっこうちっちゃいのです。2000円くらいだったかな。
道の向こうにカールトン・ヒルが見えて、ネルソン提督を記念する
パルテノンが建設中になってます。
パルテノンの建設が始まったのは1822年ですから、この絵はそのころの
様子を描いていることになります。
結局このパルテノン、資金不足で12本柱を立てたところで建設中断、
現在も残っていますが、なんとも中途半端な建築物です。
見ました。いいですねえ。私もいま思い出すと、えじんばらの雑貨店で、古写真を1枚見つけたのですが、のりでべこべこになっていたので、買いませんでした。惜しい。
「あやめさん」の取り込みは、3分の1を残すだけ。でも大変なことを始めたもので。バルトン忌で公開したいと思います。念のため、全部プリントアウトしていますが、紙代とインク代が大変です。
絵葉書じゃないですが、当地でゲットした版画です。
スティーブンソン家が開発したというウォーターループレイスの
19世紀初頭の光景↓
おそらくエジンバラ城やら、観光名所の絵葉書は、世界中の古本屋にあるでしょうね。街の様子が分かるものがいいのですが、おそらく1900年代のものでも、繁華街以外は、現代とそれほど変わっていないでしょう、あの街は。また行きたいなあ。
いちばんいいのは現地やロンドン、パリなどに行かれたときに古書屋や紙もの店を
扱っているところをチェックすることですねー。パリの絵葉書屋にはたぶん、
もうええっちゅうくらいあると思います。
ヴィンテージ絵葉書を売ってるサイトもありますが、
一般的にかなり値段が高め。あと、オークションサイトは要チェックです。
解体した「あやめさん」の挿絵写真を、どんどんスキャナーで取り込んでいます。修復はこれが終わってから。写真の中には、小石川後楽園の庭園を撮影した1枚がありました。例の石黒さんの大著に、同じような角度から撮ったものがありましたが、それは建物の雨戸が締め切られています。こちらは、どうやら全部開いており、畳がボロボロの座敷で撮影した数カットは、同じ建物の内部らしく思われます。はて貴重なのかなと。バルトン忌懇親会で余興に何か話すよう言われましたので、紙芝居にしていろいろ公開しようかと思っています。
ところで、19世紀エジンバラの絵葉書を集めようかと思うのですが、いいサイトがありましたら、ぜひご紹介くださいませ。
次々と台風がやってきては蒸し暑くなる今日この頃。そうですかあやめさん
解体ですか。なんまんだぶ。昨日一日だけ東京にいて、自転車であちこち
回ったのですが、さすがヒートアイランド。汗びっしょりになりました。
眠れずにガバと起き上がり、夢中で『あやめさん』の解体手術を決行しました。背の接着剤が完全に劣化しており、下地紙・布の部分がボロボロ。壊して良かった。死亡時刻午前4時。なお製本組合の紹介で、古書の整復が得意な職人さんを紹介されましたので、来週以降、復活のため入院させます。
一応7月28日の講演会を申し込みましたが、ひょっとしたら仕事かも。その節は、8月3日に。では。
小林さんどうもです。
リワン・トロムール氏の講演、い、いきてー。二枚の図像を見る限り、
私の偏愛するカレル・ゼマンに近いテイストがぷんぷん匂ってくるで
あります。・・・が、すでに先約を入れちゃいました。残念。
絵葉書サイトなんですが、じつは以前、インターコミュニケーション誌
に書いたリンク集がありまして、これにフォトジャパンも入れてあります。
これ、今度、絵葉書趣味のほうにリンクいれときます。
いつもお世話になっております。絵はがきサイトをみつけたので、とりあえずお知らせまで。もうご存じかもしれませんが。
それから、14日(って明後日ですが)写研関連企画のワークショップが京大会館で開催されます。よろしければ是非どうぞ。
http://www.think-photo.net
小川さん<
ようこそ。新宿歴史博物館の図録というと、何年か前にやっていた絵葉書で見る東京
(だっけな?)の図録でしょうか。新聞で見たものの行きそびれてしまいました。
初めてHP拝見いたしました。
私の実家の倉にも菅野力夫の絵葉書があるのですが、
世間には大量に存在するのですか・・・
ちょっとがっかり・・・
過去ログも拝見しましたが
菅野と頭山の繋がりは文献では
『頭山翁写真伝』に一箇所名前が出てることくらいしか
ありません。関係者やご遺族の方の持っておられるものは
貴重な資料だと思います。
以前買った新宿歴史博物館の絵葉書展図録をたまに
読み返したり(最近の博物館等の図録は
質が高いと感心しきりです。)
先日は大倉山記念館の展示会を見学にも行ってきました。
週末に浅草をあちこちしておりました。
剛田さん<下町資料館情報ありがとうございました。三ページで十二階がわかる
コンパクトな説明でした。
新美さん<小川一真写真拝見。国図の資料、でかくていいですね。許可をとって
リンク集を作るというのは、ネットならではの編集センス。十二階関係も
このやり方だともっとリンクが充実するかもですね。
Tetsuloさん<
ようこそ。なんと奇遇なことに、ぼくも土曜日に伝統工芸館におりました。
十二階の絵を描いた加藤さんにはあれこれ話を伺ったのですが、なんと
ショーケースに入っている絵はがきや版画は全部加藤さんご自身が集められた
ものだそうです。しかもここ2年くらいのうちだとか。驚きでした。
いちばん驚いたのはあそこに置いてあった記念スタンプで、実はあの
デザイン、十二階登覧記念のスタンプ(当時の絵はがきに押してあるもの)
とほぼ同じなのです。どうしたのかと聞いたら、絵はがきに押してあった
のを手描きでトレースして、それをハンコ屋さんに頼んで作ってもらった
とのこと。いやはや参りました。
Tetsuloと申します。
先月、テプコ浅草館の二階を見学に行き、ふと凌雲閣の絵が飾られていたのを見て
凌雲閣はいつ頃建てられたのか知りたくなり、いろいろ調べているうちに、こちらに
お邪魔した次第です。
こちらはとても素晴らしいホームページですね。
私は、樋口一葉の日記を読んで、明治の風俗や、文化に興味を持つようになったので
すが、そんな私にはとても面白く、興味深いホームページでした。
しかし、一葉が住んでいたあの龍泉寺町から南の方角には、すでに凌雲閣が聳え立っ
ていたのだ思うと不思議な気持ちになりました。
あと、凌雲閣関連の情報ですが、、、
先週の土曜日に浅草に出かけたところ
浅草ひさご通り「ギャラリー匠」では、「ちょっと昔の浅草 絵画展」と題して
明治の浅草の風景や凌雲閣を描いた絵画が展示されていました。
ひょうたん池から見た凌雲閣や震災後の折れた凌雲閣等、細密に描かれています。
その他、ショーケースの中には、六区や凌雲閣の絵はがきが12枚程、関東大震災
の絵はがきも十数枚展示されていました。
また、凌雲閣の夜景を描いた錦絵も展示していました。
絵画展は7月15日まで開かれています。
それから、凌雲閣が描かれた団扇を無料で配布していました。
これからも寄らせて頂きたいと思いますので、宜しくお願いします。
長くなってしまいましたので、このへんで失礼致します。
細馬様
リンク集、気にいっていただけて幸いです。
さて、私のHPkの東海道の古写真の日本橋(1)と、川崎にそれぞれ小川一真撮影の写真を
リンクしました。(国立国会図書館から許可をもらえた)ページの一番下からいけます。
日本橋の方は、活気が伝わってくる写真です。
http://www.geocities.co.jp/Milano-Aoyama/7750/nihonbashi.html
http://www.geocities.co.jp/Milano-Aoyama/7750/kawasaki.html
「下町風俗資料館 號外」(6月15日発行)に「浅草十二階−明治・大正のランドマーク」と題し、3頁にわたり十二階をコンパクトに紹介しています。