細馬さん、こんばんわ。
>>古写真と絵はがきをふんだんに用いられた
錦絵サイトで、見るうちに江戸と明治の間を何度も往復できるWWWです。すばらしい。
みなさんにもぜひおすすめ。
冒頭に小川一眞の彩色写真があがっていて、十二階ファンにもうれしい内容です。
お誉めいただいて恐縮です。小川一真については、こちらでいろいろと勉強させてもらってます。(単純に昔の写真師だと思ってた)
Bさん<
いえいえ、菅野氏の絵はがき関連ということでおもしろく書き込み拝見しております。
ごゆるりと。ダチョウの卵の強度がどれくらいかはわかりませんが、持ちかえるのは
相当めんどうだったのでは。銅板、というと、写真版の原板でしょうか。
福井さん<
どうもです。日本人の質問、どんな問題か楽しみです。
アデランスのCM見るたびに、「その売り文句、ほんまに正解なん?」と吉岡博士に
問いたくなる今日このごろ。
これも十二階と関係のない書き込みなのですが、4月21日(日)7時20分からNHKの「クイズ・新日本人の質問」で「観覧車の歴史」に関する出題があり、1906年の日本初の観覧車や、1907年勧業博覧会での観覧車の絵葉書(橋爪紳也氏ご所蔵の)もちらっと出るはずです。お時間がありましたら是非ご覧ください。
>細馬さん
前の書き込みも拝見させて頂きました。菅野氏のお孫さんも来ていたんですね、この場所がきっかけで、氏に関する様々なお話が聞けて嬉しく思います。
ダチョウの卵ですが、底に1円玉くらいの穴が開いていまして、中身は当然空でした。写真の中身は氏の旅行中のものか、(氏が撮影した?)我が家の先祖の物かは不明です。自分がチラリと見た記憶では、銅版(?)のような金属製の物だった記憶があります。
ところで、こちらは「十二階」や「絵葉書」が中心の掲示板と思いますが、私の書き込みは主旨とは違っていてご迷惑ではないかと心配しております。もし、そうでしたらご指摘、ご指導を宜しくお願い致します。
Bさん<
あやや、失礼しました。しかし、ダチョウの卵まで持って帰って
おられましたか>菅野氏。中はどうなっちゃってたんでしょう。
写真の原版の中身というのも気になるところです。
>細馬さん
こんにちわ。残念ながら私は「孫」さんではありません。(笑)
頭山 満翁と違い、あまりにマイナーな菅野力夫氏ですので、
興味を持って下さる方々がいることに、私はもちろんですが父が
本当に喜んでいます。
それと、ご指摘の絵葉書について。父の話によると田舎の蔵の中
には、そこそこの数の写真の原板が転がっているようです。私も子
どもの頃、菅野氏の収集品(?)のダチョウの卵や、原住民のヤリ
等で遊んだ記憶があります(笑) 何でこんな田舎に、こんな物が
あるのかを不思議に思いながら(笑)
Bさん<
こんにちわ。もしかして以前「孫」というハンドルで書かれた方でしょうか。
違ってたらごめんなさい。菅野力夫氏ですが、
世界各所いたるところで写真を撮影し絵はがき化
するのは、当時は現在よりずっと手間だったはずで、その手間を惜しまず
あれだけのバラエティの絵はがきを残すには、かなりの意志と情熱が必要だった
かと思います。
こちらのHPで話題になっている「菅野力夫」氏を検索していて、お邪魔しました。氏の事は私の父親より、子どもの頃から聞かされておりました。何しろ同じ敷地に、一緒に暮らしていたようですから (笑)
氏は玄洋社の「頭山 満」翁に師事していた方で、ご存知のように世界各地を巡っていたようです。その目的については特務機関関係とか、八紘一宇の体現とか、海外邦人からの情報収集とか、いろいろと父も言っておりますが、僕からするとたんなる海外旅行好きだったのでは? と思っています(笑)
しかし、氏の精力的な活動は驚くべきものがあります、特に人的な交流の広さについて。氏の残した写真アルバム(現在、父が所有してます)には、戦前、中、後の歴史的な人物との歓談している姿が多く見受けられます。写真一枚一枚の横に詳しい説明があるのも、几帳面な氏らしい特徴です(笑)
氏は日本各地で「世界探検」の講演をし(おそらく、絵葉書も売っていたのでは?)資金を集め、時にはスポンサーを募り(父の話では新聞社等)再び「世界探検」に出たのではないでしょうか?
まだまだ話は尽きないのですが、取りあえず今日はこの辺で。下手な文章で読み難いかと思いますが、ご容赦ご勘弁をお願い致します。
最近、喜多川周之氏が雑誌「太陽」に書いた「石版画工」という文章を見つけました。
これは、十二階研究者としては涙なしには読めない文章で、十二階の煉瓦のひとつ
ひとつを砂目に写した、という氏の表現がけして比喩ではなかったことがわかります。
石版画の作成者サイドの話としてもすばらしい。
新美さん<
ようこそ。WWW浮世絵拝見しました。古写真と絵はがきをふんだんに用いられた
錦絵サイトで、見るうちに江戸と明治の間を何度も往復できるWWWです。すばらしい。
みなさんにもぜひおすすめ。
冒頭に小川一眞の彩色写真があがっていて、十二階ファンにもうれしい内容です。
そうそう、ヘミングウェイ、付録がよかっただけに残念ですね。うちには、
以前の付録の善悪双六がトイレに貼ってあります。
浮世絵と東海道の古写真のサイトをやっております、新美と申します。
「絵葉書」を検索していて、幸運にもこちらのHPを拝見することができました。
とても素晴らしくてわくわくするHPですね。
私も古い絵葉書、特に東海道関係を集めていますが、なかなかないです。
最近では雑誌「ヘミングウエイ」に期待していましたが、残念ながら廃刊になってしまいました。今後とも寄らせていただきますので、よろしくお願いします。
ちょっとお知らせ。
以前から別サイトで運営していた「絵葉書趣味」を
www.12kai.comの下に移動しました。以前のものはindex.html
を除いて近日取り除きます。
ページもいくつか増やしました。絵はがき好きの方は下記リンクをどうぞ。
本日ようやく1部届きました。校正をしていないので、細部のエラーは筆者個人に帰します。ちなみに、バルトンの遺言状は、問題の本文の方がが脱落しておりますことを、お詫びします。トホホ……、送ったはずなのですが。図版が多すぎたようです。
日記にも書きましたが、十二階ペーパークラフト(現在ver. 1.1)をアップしました。
PDFファイルになっております。
掲示板ログも17番まで作りました。
さっき朝日新聞から電話がかかってきて、また浅草十二階の新しい歌が発掘されそうな
模様。詳しいことがわかったらまた書きます。
1月に終了した「東京建物展」のカタログの中に小冊子が入っていて、
この中に浅草十二階の設計図が入っています。これは震災報告書の図面と
別で、「もしや新資料?」と驚いて東京たてもの園の方に問い合わせたところ、
あれは江戸東京博物館の模型を作る際に過去の図版をもとに新たに作成した
図面とのことでした。
96-118pに石井貴志さんの「バルトン先生と周囲の人々」講演の記録が
採録されています。遺言状から「バルトン丸」まで写真資料も貴重。
p126に掲載されている浅草十二階の青写真は、震災調査委員会報告書に
掲載されたものと同じで、もしかすると報告書のもとになったものかも
しれません。
聴かれたんですね。すごいですよね。いっぱい。
観られるのも、けっこうあって、びっくりしました。
「コラッ! アルヴィン」のボケも。
うわー>Cartoon Music。
TV時代のはもちろん、リトル・ルルやマイティマウスの映画時代の
音源があるところがすごいです。量的にもかなり聞き応えアリますねー。
http://www.toontracker.com/realaudio/ttra.htm
ここ、いろいろ聴けます。
行ってきました。十二階の版画はカタログやポスターには二点載ってます。
おそらく色あせを防ぐために展示替えをしてるのでしょう、うち一点が展示されて
いました。(渡邊忠久画のほう) 他に、浅草公園ものが二点あって、これにも
十二階が描かれていました。
十二階はさておき、展示じたい、幕末の木版から銅板、そして石版の大ブームを
経て多色刷石版、網版の登場と、明治期の印刷メディア史を通観するおもしろい
試みです。これが近代美術館だと、「方寸」とか新版画の話が出てくるんだけど、
あくまで手軽に買えて大量に作られた図版に絞られてるところがかえっていいです。
大正美人の林きむこが、夫の柳波が童謡に手を染めていたこともあり、童謡舞踊というのを始めたらしい、です。振り付け写真を順に並べ、「フィルム式舞踊写真」と名付けて、雑誌に公開していたという話を読んだことがあります。「スイッチョ」とか「あんよのうた」とか「絵日傘」 .... 演目を読んでいるだけで、いったい?と思ったりします。荷風の妻、八重は彼女のライバル童謡舞踊家だったらしいです。
少女歌劇、「かちかち山」など、やってたんですか。大正末期に金沢のほう、内灘に宝塚を真似て、当時、砂上の楼閣と呼ばれた粟ヶ崎遊園があり、少女歌劇団もあったようです。益田喜頓、由利徹もその舞台を踏んだとの由。
吉本さん<
大正で創作舞踊というと、宝塚少女歌劇の初期の「どんぶらこ」とか「かちかち山」とか
を思い出します。あ、でもこれは童謡というより童話だ。
羽尻さん<
うーん、やっぱり、はじめに聖書ありき、なのか。ステレオ写真でも
聖書とヌード写真は初期に作られてます。
たしかイギリスで、内容は聖書の一場面だったと思います。
をださ〜ん、うれしいです。
細馬さん、たのしみにしてます。とても。
確かに、浦島太郎。クリス・ウエア、去年はかなりインタヴューが
殺到したようで、父親のことなどを問われると、ちょっといやそうでした。
おばあちゃんっ子だったそうで、
禁酒時代にスポーツライターだったお祖父さんのことなどは、
よく覚えているようですね。
ところで、大正時代の童謡創作舞踊というのが、
なんだったのだろうと、最近、気にかかります。
をださんに教えてもらったクリス・ウェアのインタヴューページ↓。
http://books.guardian.co.uk/firstbook2001/0,10486,506971,00.html
いままで知らなかったんだけど、クリス・ウェアってじっさいに父親と赤ん坊のとき以来会ってなく
て、ジミー・コリガンが3/4くらい書けたところで会ったらしい。で、その後すぐ
に父親は病気で亡くなった、と。記事の最後のほうをちょっとだけ訳しておきます。
本の中で、物語は中断されて、3Dセットの切り抜き工作という愛すべきセクション
になる。ウェアは誰かがほんとに組み立てるなんて思ってはいない。でもとにかく入
れた。「これは楽しみの保険なんだ、ひとりぼっちの作業の中に自分の好きなことを
入れてる。いつも思うんだけど、ペーパークラフトってなんていうかすごくデリケー
トでイノセントなところがあるね。」
木村さん<
その吉原のうつってる写真、中央から上にかけては「十二階下」あたりですね。
上空からだとどんなぐあいなんだろう。網の目だらけ?
吉本さん<
そういえば、ジミー・コリガンってじつは浦島太郎なのかも・・・
浦島太郎のその後、つまり「この世向きじゃないぼく」時代って
気になりますね。
羽尻さん<
世界サイコ、検索したけど発見できなかったっす。どこの国?
をださん<
わ、神出鬼没。その年に一回の雑誌
の話、乗った! 詳細はメールにて。
昨日夕方、たまたま大阪に行っていたもので、「絵はがきで見る十二階」うかがわせていただきました。いやぁ面白かったです。絵はがきに見る風景だけでなく、絵はがきの質感やモノの並べ方等々、のほんと楽しませてもらいました。諸事によりレクチャー参加できなかったのが残念でしたが、ワークショップに並べられてた藤本由起夫氏のサウンド・アート作品や透かし絵はがき等々、見所満載ですね。
>吉本さん、細馬さん。クリス・ウェア、どうやらイギリスのかなり有名な文学賞を受賞したらしいですね。文学賞ってとこがクリスらしいです。で、クリス・ウェア&ウィンザー・マッケイで一文、1年に1度しか出せない某雑誌でどですかでん?
さきほど、夜のニュースで世界最古の絵葉書が発見された可能性あり、
現在鑑定中と伝えておりました。あんまり関係ないかもしれませんが。
日記に書いてらっしゃいましたが、どこぞで細馬さんのクリス・ウェアとウィンザー・マッケイで一文というのを、いずれ読めれば、どんなにいいか、と思います。
ちなみにクリス双六付きのLittle Litには浦島太郎も収められていました。
http://www.little-lit.com/
2回目の投稿です
10年前の「毎日グラフ別冊」の関東大震災特集をぱらぱら見ていたら十二階の写真が2枚載っていました。
【1枚目】
「南千住上空から吉原 浅草を望む」という航空写真。年代は不明(当然震災前)。新吉原廓内大門入り口が画面ほぼ中央にあり、十二階は小さく画面上に写っています。そうだと言われないと分かりません。
【2枚目】
9月23日、陸軍工兵隊が爆破する十二階の写真。黒煙が上がっています。
多分、こちらの十二階マニアの方々は既にご覧になったことがおありかと思います。
細馬さんの御著書拝読。
エレベーター内の人間関係から始まり、至ったところがここ、というのが快挙ですね。
結構でした。感想はまた今度。
ここにきて博覧会、見世物関連の著書が目に付き、幾冊か読みました。
すべて十二階効果です。
ではまた。
小島さん<
その「あれっと見たらもうない」という表現、おもしろいですね。
実際に倒れたのは8、9階から上のあたりなので、たぶん、
建物ごしか、やや遠方から十二階の上部を見ていた人の感覚では
ないかと思います。丸の内ビルから浅草方向を見た三菱地所の
渡辺会長の講話の中に「私たちの部屋からは、ちょうど当時の
浅草の十二階がよく見えていました。第二回目だと思いましたが、
たちまちのうちに十二階がなくなりました。」
というのがあります。
吉本さん<
Little Lit、まだ未見です。ACME NOVELTYは二冊めを購入。しかし
これを切り抜いて遊ぶ春休みはいつくるのかなあ。
あのぅ ... アート・スピーゲルマンが編纂している童話本「Little Lit」にもクリスの双六セットがついているの、ご覧になられてましたでしょうか? またもや、コマとかくりぬけなかったです。
産経新聞でも十二階ネタがあったので、転載しておきます。
【書評】「手紙」 山本昌代著 日常が“転じる”瞬間をリアルに
(岩波書店・1800円)
行間の余白から登場人物の揺れ動く気持ちや、感情のずれなどが伝わってくるとき、私は、ヒトという生き物が、とっさに言葉にできないものを呑み込み、呑み込んだものも丸ごと「生」として受け止めるしかない複雑な存在だと改めて思わずにはいられない。当然日常にも、小さな沈黙、余白、言葉になりきらない感情はたくさんあって、それが私たちの日常のリアリティなのだ。著者はそういう「余白でふるえる感情」「怯えのようなもの」を描くのがとてもうまい人だと思う。
本書は、平成八年から十三年までに発表された短編五編を収めてあるが、冒頭の「十二階」には不思議な既視感を覚えた。「私」という主人公と祖母との関わりがこの作品の主旋律になっているが、印象的なのは、祖母によって語られる関東大震災のエピソードである。浅草にあった赤煉瓦の十二階が「あれっと見たらもうなかった」と祖母は言う。
ものが崩壊していくときのなまなましさ……ここに描かれた“あれっと見たらもうない”という言葉には、生の時間が瞬時に反転するときのリアリティが漂っている。しかもその反転の瞬間の感触は、祖母から「私」に伝承され、「私」もまた好きだった男子生徒に一人の女性を紹介した瞬間、ものが崩れる音を聞くのだ。(以下略)
大阪のワークルーム(中之島公会堂の対岸、眺望絶佳)
で絵はがきの展示をします。お近くにお立ち寄りの際はどうぞ。
また、3/5、15にはレクチャーをします。レクチャー当日は所蔵絵はがきも
たくさん持っていきますので、絵はがき好きの方もどうぞ。
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「絵はがきで見る十二階」2002年3月4-16日
於ワークルーム(京阪淀屋橋駅から土佐堀沿いに徒歩5分永和ビル6F)
12:00-19:00(土は17:00まで、日曜休)入場無料
十二階絵はがきをはじめ、透かし絵はがきを何点か展示します。
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ワークルームレクチャー(講師:細馬宏通)
3/5 (火)19:00-「談話室:浅草十二階」
3/15(金)19:00-「談話室:細工絵はがき」
いずれも展示した以外の絵はがきをまじえて、
絵はがきのさまざまな見方についてお話します。
於ワークルーム(上と同じ場所です)
予約:1000円 当日:1200円
予約・お問い合わせはワークルーム(tel:06-6222-3888)
email: info@workroom.ne.jp (2/28迄)
info@workroom.co.jp (3/1以降)