このページでは、細馬宏通「ミッキーはなぜ口笛を吹くか」(新潮選書)で扱われている主なアニメーション作品をリストアップしています。
この本では、1900年代から1950年代までのアメリカのアニメーションいくつかの作品を選び、その作品の表現方法とその方法の持っていた時代背景について論じています。特に中盤から後半にかけては、スタジオ制作のいわゆる「アニメイティッド・カートゥーン」から選んでいます。
扱っている主なアニメーション作品は以下の通りです。それぞれ数分の作品なので、全部見たとしても二時間弱。いずれも後のアニメーションに大きな影響を与えた作品です。日本のアニメにしか興味がない、という方も、まあ、だまされたと思ってご覧になって下さい。その魅力については、単行本にて。
あとのリストに挙げているように、いくつかの作品はオンラインで見ることができます。ただし、原作の作画の巧みさに触れたい方は少なくとも市販のDVDでどうぞ。大きなモニターやプロジェクターを使って何人かで見ると、よりいいでしょう。もし運良く上映会でかかる機会を見つけたら(いまやフィルムでかかっていることはなかなかありませんが)、ぜひ大きな画面で見てみて下さい。
「愉快な百面相」ジェームズ・スチュアート・ブラックトン作。アメリカ議会図書館のサイトアメリカ議会図書館のサイトにある、初期のアメリカン・アニメーションのアーカイヴ
http://memory.loc.gov/ammem/oahtml/oapres.html
「チーズトーストの悪夢」ウィンザー・マッケイ原作、エジソン社製作(実写版)。
http://www.youtube.com/watch?v=g98eVbp0zic
「リトル・ニモ」ウィンザー・マッケイ作、1911年
http://www.youtube.com/watch?v=kcSp2ej2S00
「恐竜ガーティー」(マッケイのヴォードヴィル芸の再現版)
http://www.youtube.com/watch?v=u-XGIA-lbf4
ジョン・ランドルフ・ブレイ「アーティストの夢」
http://www.youtube.com/watch?v=1DFgvqA1eCw
フライシャー兄弟「ウィジャ・ボード」
http://www.youtube.com/watch?v=4i2zMrYQdBw
ド・フォレストの「フォノフィルム」の一つ。Gus Visser and his Singing Duck (1925)
http://www.youtube.com/watch?v=05-dgkiUHj4
ディズニー『蒸気船ウィリー』(1928年版)
*のちにカットされている部分が含まれている。
http://www.youtube.com/watch?v=DQT6caq-Iaw&list=PL7A8816FA6DF19296
フライシャー兄弟『ミニー・ザ・ムーチャー』
http://www.youtube.com/watch?v=HaZOXF83zBg
フライシャー兄弟『ポパイ・ザ・セイラー・マン』
http://www.youtube.com/watch?v=TfKTC0yAKmM
フライシャー兄弟『ベティ博士とハイド』
http://www.youtube.com/watch?v=XKknoq33nlo
フリッツ・フレレング『ヤンキー・ドゥードゥル・ダフィ』
http://www.youtube.com/watch?v=TV2fOHsNfwA
チャック・ジョーンズ『ちゃっかりウサギ狩り』
http://vimeo.com/8965484