Sail Away
by Randy Newman (1972)
試訳 by EV 2000.03.30
（「おいぼれ」「政治の科学」の訳し間違いに気づいたので直しました 2000.03.31）
（おまけ：12 songsもちょこっと訳しました ->）
"Sail Away"
by Randy Newman
Reprise Records 2064-2, released May 1972
Produced by Lenny Waronker and Russ Titelman
船出
アメリカやったら食うに困らん
ジャングルかけずりまわらんでええし
足もすりむかへんし
いちんちアーメンソーメン歌うて酒のんでたらええねん
アメリカ人になってみ、ほんまええで
ライオンもトラもおれへん、ごっついヘビ？おれへんおれへん
メロンもケーキもむちゃあまい、ソバ粉のケーキ、アメリカのソバや
みなもうええっちゅうくらいしあわせなんや
はよ乗りや、そこの黒いの、いっしょに行こ
船出や船出や
荒波こえてチャールストンいくねん
船出や船出や
荒波こえてチャールストンいくねん
アメリカてな、誰でも自由やねん
家と家族だけ心配しとったらええねん
サルが木にぶらさがっとるみたいに楽ちんやねん
みんなアメリカ人になんねんで
船出や船出や
荒波こえてチャールストンいくねん
船出や船出や
荒波こえてチャールストンいくねん
▲
てっぺんはさみしい
世界中まわったわ
女かてやり放題やった
しあわせや思うやろ
それがちゃうねんな
誰でもおれの名前知っとる
けどな、キャーキャー言うとるだけや
ほんま、てっぺんはさみしいな
ほれ、おれのバンドや、おれだけのために演ってくれんねん
ほれ、お客さんや、おれだけのために金払うてくれんねん
拍手かっさいもろてぶいぶい言わして
金かせぎまくって
ほんまてっぺんはさみしいな
そこのあほめら、よう聞いとけよ
なんぼでも好いてくれ、なんもしたれへんけど
ほんまてっぺんはさみしいな
ほんまてっぺんはさみしいな
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すべての愛を与えたもう
すべての愛を与えたもう
すべての愛を与えたもう
われらに微笑み
いと高きところにおわし
すべての愛を与えたもう
おれらがなんぼ辛いか知ったはる
赤ん坊が泣いとんのも知ったはる
年寄りが死にかけとんのも知ったはる
そやから、すべての愛を与えたもう
話しとなったら
いつでも話せんねんで
すがりとなったら
いつでもすがれんねんで
すべての愛を与えたもう
すべての愛を与えたもう
われらに微笑み
いと高きところにおわし
すべての愛を与えたもう
われらに微笑み
いと高きところにおわし
すべての愛を与えたもう
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昨日見た夢
昨日夢見てん
おまえがおって、おれもおってん
知っとるやつばっかり
おまえも知っとるやつばっかりおってん
吸血鬼がおって
ユーレイがおって
みんなおれ見て恐がんねん、でな、おまえや、いちばん恐がっとったんは
そういう夢やってん昨日のんは
そういう夢やってん昨日のんは
夢やってんな
最初は納屋で日暮れやった
みんな笑うとんねん、でおまえが横になっとんねん
おまえが言うねん「ねえ、お名前はなんておっしゃるの？」
「ねえ、お名前はなんておっしゃるの？」
そやから言うてん「おいおい、お名前ておまえ」
昨日夢見てん
おまえがおって、おれもおってん
知っとるやつばっかり
おまえも知っとるやつばっかりおってん
吸血鬼がおって
ユーレイがおって
みんなおれ見て恐がんねん、でな、おまえや、いちばん恐がっとったんは
そういう夢やってん昨日のんは
そういう夢やってん昨日のんは
夢やってんな
▲
サイモン・スミスと驚異！おどるクマ
明日は外出よかな、コート借りれたら
そや、ほんまもんのスマイルとクマ踊りでびしっと決めたんねん
トンデモビックリドッキリニッコリ
そや、子供と熊や思てナメたらあかんで
どこ行っても人気もんやねんから
世の中、ええ人ばっかりやで。これこそ驚異！
舞台は最高やで、ええもん食うてる人らが何事かてみんな立ち止まる
そこへ堂々登場、サイモン・スミスと驚異！おどるクマ
オオウケやろな、当然ちゃう？
投げ銭がっぽりや、当然ちゃう？
そや、子供と熊や思てナメたらあかんで
どこ行っても人気もんやねんから
世の中、ええ人ばっかりやで。これこそ驚異！
おもしろおかしく暮らしてたら金なんかいらへん
大アトラクションで全国制覇したんねん
サイモン・スミスと驚異！おどるクマ
サイモン・スミスと驚異！おどるクマがやってきたで
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おいぼれ
みんな行ってしもた
わかるか、え、わかっとんのか
薄情なやつらや、もう誰もおれへん
わかるか、え、わかっとんのか
おれやで、覚えてるか、おいぼれ
思い出してえな、覚えてるやろ
目ん玉開いてよう見ろや、おいぼれ
お別れしにきたったんやで
陽も沈んだな、おいぼれ
鳥もどっか行きよった
誰も泣きにけえへんな、おいぼれ
さいなら、おいぼれ、さいならや
まだ居りたいねんな、わかってる
そやけどな、じたばたしてもしゃあないねん
おれはここにおるし、おれもおいぼれやし
さいなら、おいぼれ、さいならや
カミサマもなぐさめにきてくれへんやろな
あんなんうそやて言うてたもんな
いらんことされるん嫌いやったし
誰からもいらんもんあつかいやった
泣かんでええ、おいぼれ、泣くなて
みんな死ぬねんから
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政治の科学
みんなに嫌われる、なんでかわからん
かんぺき言うたらうそやけど、いっしょうけんめいやってるやん
そやのにどいつもこいつも、昔のツレまで悪う言いよる
一発おみまいしたらどないなるやろな
金ならやった、そしたら感謝しよったか？
ちゃうやろ、うらみよった、嫌いよった
ありがたみがわかってへん、がーんといわしたらなあかん
そやから一発おみまいして粉々にしたんねん
アジアはゴチャゴチャ、ヨーロッパはヨボヨボ
アフリカは遠いし暑いし
カナダは寒うてかなわん
南アメリカ、どこがアメリカやねん
一発おみまいしたろ
そしたら誰もぶうぶう言わへんやろ
オーストラリアはおいといたろ
カンガルーは惜しいしな
そこらじゅうにアメリカンな遊園地作ったるねん
もちろんサーフィンもできるで
ロンドンでぼかーん、パリでぼかーん
すっきりするで、すっきりするわ
全世界どこの町行ったかて
みんなアメリカの町になんねんや
ほんま、めっちゃ平和になるやろな
全員ドレイ解放や
日本のキモノ着せたるわ
そのかわりイタリアの靴はかせてえな
なんでかしらんけど嫌われてんねん
そやから一発おみまいしたんねん
一発おみまいしたろや、いますぐに
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燃えるで
赤いお月さんや
カヤホガ川にのぼってきた
どんぶらこっこ、クリーブランドの湖行くねん
赤いお月さんや
カヤホガ川にのぼってきた
どんぶらこっこ、クリーブランドの湖行くねん
石油船が面舵いっぱい
カヤホガ川下っていきよる
どんぶらこっこ、クリーブランドの湖行きや
石油船がとり舵いっぱい
カヤホガ川下っていきよる
どんぶらこっこ、クリーブランドの湖行きや
クリーブランド、ぴかぴかの街、きらきらの街
クリーブランド、ぴかぴかの街、呼んどるで、おれを
クリーブランド、思い出すわ
カヤホガ川がええ匂いさして夢ん中流れてくねん
燃えるで、ぶっとい川や、燃えんかい
燃えるで、ぶっとい川や、燃えんかい
来よったな、さかまいてみい
ひっくりかえってみい
あふれかえってみい
くやしかったら燃えてみいちゅうねん
燃えるで、ぶっとい川や、燃えんかい
燃えるで、ぶっとい川や、燃えんかい
▲
息子へのメモ
この鏡どないしてくれんのん？
この床どないしてくれんのん？
いっつも連れてかなあかんのか？
ずっとついとらなあかんのか？
おれのことなんも考えてへんやろ
そやけどいつかわからしたるわ
しゃべれるようになるまでまっとけよ
おれめちゃかしこいねんからな
投げたらアカン
投げんと勝てん、や
世の中キビシー
キビシー世の中、や
歩き方もわかれへん
話し方もわかれへん
なんもわかってへんやろおまえは
いっつも好きやねんで
いっつも好きやねんで
▲
デイトン、オハイオ １９０３年
昔の歌うたお
みんなまぶしいてゆっくりしてたころ
たちどまってこんちわ言うてたころ
それとも「ちわ」やったかな
「お茶飲んでいかはります？
かみさんもいますねん」
ほんまええ感じやった
そういういちんちやった
デイトン、オハイオの
だらっとした日曜の午後、１９０３年
昔の歌うたお
みんなのびやかに
静かに過ぎてたころ
きれいな空気や、吸うたらわかる
みんなええ人やったわ
「お茶飲んでいかはります？
かみさんもいますねん」
ほんまええ感じやった
そういういちんちやった
デイトン、オハイオの
だらっとした日曜の午後、１９０３年
▲
帽子はそのままで
なあ、コート脱ぎいな・・・（ゆっくり、やで）
なあ、靴脱ぎいな・・・（貸してみ、脱がしたるわ）
なあ、服脱ぎいな
そうそう、そうや
帽子はそのまま
帽子はそのまま
帽子はそのままやで
向こう行って電気つけてえな・・・ちゃう、全部つけんねん
ほんでこっちきてな、椅子の上立ってみ・・・ええ感じや
バンザーイてしてみ・・・そのまま手え振ってみ
ああ生きててほんまよかったわ
ああ生きててほんまよかったわ
ええなあ、生きててほんまよかったわ
あほがなんか言うとる
水差そ思うて
それは愛ではありません、やて
あいつらなんもわかってへん
あいつらなんもわかってへん
あいつらなんもわかってへん
あいつらなんもわかってへん
わかってんのおれだけや
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カミサマのうた（かわいいやっちゃな人間は）
カインはアベルを殺してしもた、セツにはなんでかわからんかった
イスラエルの子は地に満ちるであろう、ていうんやったら
なんでイスラエルの子が死ななあかんの？
カミサマにきいたら
カミサマこう言うた：
人間いうたかて、なんでもあれへん、わしにはどうでもええやっちゃ
ちんけなサボテンの花の方がまだマシや
しょうもないユッカの木の方がまだマシや
ほんな砂漠を何追い回しとんねん
わしがそこにおりてくる思とんのかいな
かわいいやっちゃな、人間は
われ怖れ退けり、汝のあまりの汚さに
そのあまりのやらしさ、きちゃなさ、あわれさに
笑けてしゃあないで、この天国でおまえらのお祈り聞いとったら
かわいいやっちゃな、人間は
クリスチャンとユダヤで世界大会開いた
仏教徒もヒンズー教徒も衛星中継した
えらい坊さん４人集まって
お祈りが始まった
「カミサマ、世界は病んでます
誰も自由じゃありません
あなたにお寺建てました
海に崩れて落ちました
カミサマ、ご加護がかなわぬならば
せめてお願いです、わたしらを生かして下さい」
そしたらカミサマ、こない言うた
そしたらカミサマ、こない言うた
お前らの町焼き払うたる、それでもわからへんか
お前らの子ども奪ったる、それでもありがたやか
おまえらあほちゃうか、そないに信心好きか
かわいいやっちゃな、人間は
ほんま、おれなしでやっていかれへんねやな
かわいいやっちゃな、人間は
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