朝食を済ませてから、まずは本を送りに郵便局へ。12kgで140DM。 近くの植物園に行きぼんやりする。そばのゲーテの研究室へ。植物の形態を鉛筆でスケッチした紙。ゲーテのアウラ? 研究室を出るとゲーテの植えた銀杏がある。アウラは銀杏の葉脈の広がりに貫かれる。 ツァイスの19世紀の作業場、シラーの家などを見て、荷物をまとめてJena Paradies駅に行くと、電車は一時間遅れ。どこかでぼんやりしたいところだが、荷物があるとどうも落ち着かない。街の中心部にいちばん近い駅のわりにはやけに簡素で、ホームのベンチに座って本を読んでいると強い陽射しで頭がぼうっとする。 電車の中で気分が悪くなる。しばし Texture Time。 ベルリンのZoo駅は微かに甘い香り。宿の場所を探しているうちに陽は暮れかかってきた。予約しておいたホテルのフロントではロシア語が飛び交い、棚にはマトリョーシカが並び、やけに厚手のカーペットが敷いてある。そして案内された部屋は、縦長で狭い。天井は高い。が、こう狭いと天井が高いというより壁が高いという感じだ。場所をとる補助ベッドと腰にも届かない低さのテーブル。どちらも使い道がない。これじゃ独房だ。長居は無用だなと思う。 フロントで鍵をもらおうとすると、「できれば3日分キャッシュで先払いしていただけますか?」と言われる。前に一度、金を払わずにトンズラした日本人がいたのだという。それはお気の毒でした、とは答えたものの、もう明日にでも出たくなった。とりあえず一日分だけ払う。 近くのカフェで遅い夕食。 |