全世界1500人のベティ・ブープ・マニアのみんなは、
もうバウンシング・ボールを知ってるよね?
ディズニーの「蒸気船ウィリー」が最初の音楽付きアニメだと言われることが
あるけれど、アニメーションに音楽を最初に導入したのはフライシャー兄弟で、
1924年のことだ。フライシャーが人気をとったのは「バウンシング・ボール」
という新発明。アニメーションの下でずんずん歌詞がロールして、
その上をボールがはずんで、歌う箇所を示してくれる。
それに合わせて観客が唄うという、いわばカラオケのはしり。
当時は映画館で大合唱が起こっていたらしい。
「バウンシング・ボール」のほとんどはアニメーションではなく実写だった。
古い洗濯機のドラムに歌詞を書いた紙を巻きつける。
歌が進むのに合わせてドラムを回す。
そしてドラムの上で、ピンポン球を先につけた黒い棒を黒子が動かした。
歌の録音と同時にバウンシング・ボールの撮影が行われた。
つまり、歌手が歌ってる横でひょこひょこ球をはずませてたわけだ。
少しでも球の動きが間違ったらやり直しだったらしい。
ところで、当時の「バウンシング・ボール」の特許の書類を見ると、
そこに書かれている歌詞はなんと
「でーいじー、でーいじー、ぎぶみーゆあ、あーんさ、どぅー」。
ああ、HALにバウンシング・ボールで歌わせたい。
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