Counting the Stars.




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96/7/6 * 96/7/7 * 96/7/8 * 96/7/9 * 96/7/17 *
96/7/18 * 96/7/23 * 96/7/24 * 96/7/25 * 96/7/28 *
96/8/2 * 96/8/3 * 96/8/5 * 96/8/6 * 96/8/8 *

to the Beach contents

8/8
レインボークルーズは好きな面なんだけどなかなかスターがとれない。あのじゅうたんに乗ってるあいだに、あー、これは落ちるな、落ちたらたまらんな、あの時計の針みたいなやつにかきおとされるんだな。とか思っていると落ちる。内心落ちたくてしょうがないからクリアできないのだ、たぶん。自分で自分をハメてるのだ、これは。墜落の甘さは水際だっているほど蜜の味なのだ。というわけで、スタート地点から逆向きに飛んで、ブランコやら赤コインやらを取る。スター87。


8/6
ゆきだるまのおでこに行く時に足をすべらせて、ふわふわさんのおうちを発見する。なんていうと偶然のようだが、これはしっかりしくまれた偶然なんだろうな。あそこはここに来るために滑りやすくなっていたのだ。スター84。


8/5
それにしてもあの赤コインとったときに突然、思いもかけない場所にがーっと視点が移ってスターが出るときの気持ちよさってのはなんだろうな。または、赤ボム兵と出会ったときに突然、どこかで大砲の砲門が開くとき。自分の頭の、使ったことのない場所でなにかがひらめくときというのは、ああいう感じなのだ。なぜ思い付いたかわからないのに、それが自分の頭の中のできごとだってことだけは確信できる感じ。さむいさむいマウンテンでどうやってあの雪だるま吹雪を避けるのかと思っていたが、なーるほどこうやってペンギンについていきゃいいのか。こうしてみるとここもけっこういいところだ。スター83。


8/3

前からにがてだったたかいたかいマウンテンだが、あのウキウキいうサルの声だけが聞こえるからここは谷底なんだな。あいつのところまでわざわざ行ってたのが間違いだった、なあんだ、ここを登ればけっこういいところではないか。しかもここは1upがやたらある。マリオ死ぬたんびにマリオ増える。
20up以上になったので、クッパを倒しに行く。4回めくらいでやっと土管にたどりつき、10回目くらいで最終クッパ倒す。とりあえずエンディング。ピーチ姫の髪は黄色いカメみたい。ケーキを焼いて「Thank you」か。無垢というよりアホウだ。おまえはなんにもわかっちゃいないぜー。こんな奴ほっといて次いこう次。
クッパを倒したことなんか忘れて、またたかいたかいマウンテンへ。滝くだりー。スター81。


8/2
部屋に戻らなかったり仕事だったりで久しぶりのマリオ64。各面でコイン100個集めればスターがもらえることにいまごろ気がつく。いつもコインなど見向きもしてなかったからな。というわけでコイン集めに昔なつかしいボムへいのせんじょうやバッタンキングのとりでを回る。このあたりはとにかく最初の2、3日でバタバタ回ったところだが、コインを探しながらゆるゆると回るとここはここでいいところだ。コインを3、4個持ってるやつらが急に価値ありげに見えてくる。そうか他の人はこういうとこでもぐぐっときてたのだな。 あっちっちさばくでもコイン100個。スター77。100個集めはリハビリ的。


7/28

在東京。久しぶりに吉村信氏の部屋へ。PP、SSとゲームをあれこれやる。パンツァードラゴン2は一気にエピソード5まで行ってしまった。森を抜けるときの相手の見え隠れが、ディザとあいまって北欧ビットマップ空間になっている。これは買ってしまいそう。
彼はスター83、コイン100枚スターを取っているかどうかが差になっている。彼もまたゲームモードらしい。
恵比須ガーデンプレイスへ。八谷和彦氏が時計台を指して「ホラーハウスみたい」と言う。見ると、バルコニーがあって、下からライトアップされていてまさしくそれだ。あの上で幅飛びして、そーっと屋根づたいに行くと、ほーら6つめのスターだ。恵比須の空に立つ。
氏のアトリエにはヴァーチャルボーイ店舗用筐体とデカムームー星人があってめちゃくちゃうらやましい。World systemの白ベッドに寝そべって夜昼かけてエヴァンゲリオンを最終話まで観る。


7/25
クッパは一回挑戦したがダメ。クッパの面はアスレチックすぎて苦手。あまり長く居たくない。たぶんあと2、3度挑戦すればなんとかなるのだろうが、それより15面のレインボークルーズの方にはまってしまう。15面には、すでにクッパを倒したあとの(まだ倒してないが)晴れやかな気分が満ちている。3Dスティックを揺らし、じゅうたんを踏み外さんばかりの足どりにこそフモールがある。重力の魔を恐れぬ軽やかな跳躍。最高のマリオ弾き、それはわたしだといっておこう。なんちて落ちてしまえばハイそれまでよ。
この面はカントリー調の曲で、これまでもペンギンやノコノコとのレース場面などで何度か登場したものだ。しかし、レースの場合、タイムトライアルだから、曲の前半部分しか聞けない。この面にきて初めてこの曲のつなぎのトリッキーな転調コードを聞いた。
昔聞いた音楽が知らなかったメロディーに展開していくのを聞く。そのようにして、プレイし始めの頃からずいぶん時間がたったことを知る。スター74。


7/24
ようやくピラミッドの面を全部クリアした。なんだ、大砲使ったあとに飛べばよかったのか、早くそう言ってくれ。ふー。
ちびでかアイランドのノコノコになかなか勝てない。しかしこの島には出だしに水があるのでわりと好き。用もないのにじゃぐじー。
たかいたかいまうんてんが苦手だ。寒いところも長く居たくない。
スター72。クッパにかかるか。


7/23
久しぶりに部屋に帰る。アトランタを少し見てかったるくなるとマリオだ。
スター69で頭打ち。あっちっちさばくが苦手だ。苦手だが、じつはこの面がいちばん投入時間が多い。何度ピラミッドから足をすべらせたか。さばくへの飲み込まれ方が好き。ぐぐー。
ジャンピングフラッシュもそうだったが、飛びゲーは、じつは飛ぶとき以上に落ちるときが魅力だ。空に落ちていく刹那、「むーむー」とムームー星人の声がかすかに響くときの走馬灯感。人生にリセットは効かないが人生はリセットの連続だ、ム。
マリオ64では、足をすべらせて空に落ちた後、すとんとお城のフロア(もしくは外)に落ちてくる。浮力の出現と消失。重力の消失と出現。新しい夢オチの表現。


7/18
スター69、くー、あと一個で次の扉が開くぜ。


7/17
しばらく部屋に帰らぬ日々が続いて非マリオだった。
夜も暑さはやまず、夏のドローン感がやってくる。 マリオを少しずつやる。従来のソフトと違って、このソフトには起動時のウェイトがほとんどない。いきなり起ち上がる。あっという間に城外の草っ原にいる。だから、ゲームの世界に入るというよりは、ゲーム生活を再開するという感じだ。スタートアップスクリーンとは対極の世界かもしれない。用もないのに城の堀にざぶーん。ぷはー。こういうことしてるからなかなか進まないのだな。
ようやくスター64。ここのところ一個スターが取れるだけで妙に 達成感がある。この夏はマリオの夏だな。あっちっちさばくは苦手だ。


7/9
スター60枚。どうも水系の場所が性にあっているのか、ついつい長居を してしまう。赤コインを取るために潜水艦のまわりを何度もめぐってしまった。 じつはここはクッパを先に倒さないと、どうあがいても取れないのだ。しかし、クッパの面は火系かつバイオハザード系で、ぼくの苦手とするところだ。 しかし、この潜水艦の面といい、沈没船の面といい、みずびたシティといい、ずっとここにいたい、クリアしたくない、という自分の無意識がプレイをじゃましてるのではないかという気が する。だいたい、水に浮いてるだけで体力が回復するなんて、マリオ自身からして水好きなのだ。 火系はきらいだが、どんけつとのぶつかりあいの動きの表現がスムーズなのはすごいな。


7/8
起きたら2時だ。やべえ。あと40分だ。自転車を飛ばす。途中、目の前で 車どうしの追突を見る。ボンタンはいた兄ちゃんが飛び出してきて「なんじゃ こりゃあ、警察呼べっ」と威勢よく怒鳴っている。幸い両方とも怪我はなさそ うだ。そそくさと通り抜ける。 世界がマリオ64化してる。頭の中で目の前の光景がメンタルローテーショ ンを起こしてしまう。天井がへこんでると壁キックでそこによじ登れないかと 思う。床のタイルを数えてあのあたりならジャンプできるなと思う。そして、 よじ登ったあと、ジャンプした後の自分もちゃんと頭の中で見えるのだ。
帰ってからマリオ三昧。どうしても解けないところはFCGAMEMのログに頼 る。しかし、ぼくの解けないところってのは全部FAQなのだな。どれも誰かが 質問してる場所ばかりだ。


7/7
マリオ64をずーっとやってる。ぐりぐりぐりぐりぐり。スター30枚あた りで第一の壁にぶちあたり、なかなか先に進まない。FCGAMEMのログを参考に 切り抜ける。しかし、2日くらいでクリアした人もいるのか、とんでもない な。そのまま朝まで。ほらほら、雪だるまの胴体がこんなところにあったよ。 親指がまた固さを増した。精根つきはてて倒れるように寝る。


7/6
自転車でおもちゃ屋まで。ここは日頃から任天堂の在庫がいいところで、マ リオ64も残ってた。さっそく購入。
で、マリオ64。マリオという素材で統一してるから逆に対照実験みたくハ ードの違いがうきぼりになるのだな。またマリオかあ、とか思ったがやり出す と圧倒的に楽しい。とりあえずゲームなんかしなくても楽しい。お散歩お散 歩。水遊び。頭を水につっこんで、ふー。あーこのままぷーかぷーか浮いてい たいよ。などとマリオまでダメ人間にしていてもしょうがないのでお城に入 る。
教育的な作りだ。キノコのセリフも看板もやけに親切だ。敵もわざわ ざ「わしのうしろにまわれるかな」とか自分の弱みを教えてくれたりする。戦 いというより学習だ。もしかしたらゲーマーには大きなお世話かもしれない。 音楽といい、お城の作りとかセリフまわしといい、ディズニーランドを髣髴と させる。まあおしつけがましいと言えなくもない。
しかし、んなこたあどうでもいいのだ。見上げると空がうそっぱちに青いよ アロハだよ。たたたたたたたた、のてー、たたたたたたた、のてー。ああなん て楽しいんだろう。64のソフトが少ないとかスクウェアなきニンテンドーの未来はどうなるとか、そういう 業界風の物言いをして実はプレイしたことのないやつがよくいるが、まあそれは単にそいつがゲームに縁のない人生を送っているというだけの話だ。プレイするものにこそゲームの幸いが訪れる。




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