20030912
朝、今日こそはNumiCartaに行き、昼過ぎまでざっと回る。全然見尽くすことはできなかったが、財布のほうが軽くなってきたので早々に引き上げる。
RERでダゲールのジオラマがあるという教会へ。青山さんがWWWで見つけて、万事連絡をつけてくれた。
教会は意外に新しく、その祭壇の場所に巨大な絵が収まっている。これがダゲールの作ったジオラマ。じっさいには、教会の環境に合うようにいろいろ工夫が
あったようなのだが、教会が回収され、絵のほうもずいぶん修復がほどこされ、往年のおもかげは薄い。ジオラマだから当然透かしも入っているのだが、いまは
裏側はすぐ壁になっているらしく残念な限り。日本の写真業界あたりがダゲールのジオラマ修復に手を貸せば、ずいぶんと名誉なことだと思うのだが、なかなか
そういった予算がつかないらしい。
ダゲールのジオラマで売っていたという、小さなポリオラマを見せてもらった。簡易透かし絵ヴュワーなのだが、天窓と後ろの窓の開閉が二本の鉄棒で連動していて、簡単な仕掛けなのにじつに効果的に絵の昼夜が交代する。これには感心した。
夜、Madiが講師をやっている学校に移動して、Yukoさんとパフォーマンス。３年前にボルドーでやったのと同じ理屈で、メトロノームをかちか
ちさせながら一手ずつ違うことをするというもの。ただし、今回は田尻さんがビデオで撮影しながらそれをリアルタイムでプロジェクタに流しているのが違うと
ころ。
途中からは学生に参加してもらったのだが、どんどん前へ出てきて次から次へいろんなことを始めるのには驚いた。日本なら一人二人がやって終わりそうなと
ころだ。前の人がふくらませた風船の上にペリエを流して見せるコンタクトマイクで拾った学生がいて、これは映像も音もとても美しかった。