- 20000314
- とりあえず風邪から復帰。ユリイカ校正、予算調整などなど。喫茶店でPowerBookG3を広げるとさすがにでかい。初めて入った喫茶店でこれでかちゃかちゃやるのはちょっと抵抗ある。せっかくDVDドライブがあるので、リュミエールの「工場の出口」の3つのバージョンを見ながらメモをとる。映像画面と書き込み画面がすぐそばなので、映像から得た考えをスケッチするには便利。
●1:人々の動きと犬。「帰る」あるいは「出口」の不在を示す犬。馬車の登場。犬の示す不在を踏みしだく。 ●2:左側の出口。犬。もぐりこんでいたかのように傾いて押しだされる自転車。自転車を「産み出す」産業の力。馬車。 ●3:犬とともに押し出される自転車。悠然と左右に去る自転車。肩を叩かれる自転車上の人。帰ってくる犬。閉まりかける扉に急いで入る人。馬車の不在。このバージョンに馬車がないことに注意。すべての流れを集約するような大きな力をあえてカットしたこと。力の時間ではなく時間の力。点と点との間の力の変化。ドラマ。マグノリアのような、力点どうしの流れとしての「工場の出口」。
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