- 19990509
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▼ACTでパーソナル・ミュージック・パーティー。24組、5時間に及ぶ。中で衝撃だったのは、DJサウンドチーム渚のリヴァーブ放課後放送室、Empty Orchestraの音はどこにあるのか、レインボーアクション孤独はビートたけしよりトラッシュ度の高いコマネチを演じる、の三氏。DJサウンドチーム渚のひとたちは客席にいるときの反応もなんかリヴァーブ放課後っぽかった。サンプラー派が多い中、レインボーアクション孤独はもっともラジオ的にサンプラーを使っていた。なにしろ、サンプル音が鳴るたびに「わお」とか「しっと」とか言ってるんだもんな。あとから思い出しながらじわじわ来たのが、香取氏のマラカ。Ken Kohda、 岩淵さんのは、PMPのスタンダード(スタンダードなどあるはずがないのだが、あの文脈の中で、そういうものがあるような気がしたのだ)という感じで安定した脱力ぶりを感じた。
▼他の固有名詞やそれにまつわる考えも、いまたまたま頭にのぼってないだけで、たぶん、思い出すたびに別の輪郭が浮かぶだろう。分厚い切片を顕微鏡を覗くとき、少しレンズを上下させるだけで、さまざまなレイヤーに焦点が移ってしまう、あの感じだ。五時間に渡ってあのあまりにバラエティのありすぎる時間を過ごしたのだから、そうなって当然だ。▼あのイベントが、彦根で起こったってことは、相当すごいことなのだが、あまりにスムーズに事が運んだので、まだ、すごいという実感がわかない。大阪でも京都でも東京でもなかった。呼び屋を介したわけでもなく、自治体の行事でもなく、ぴあにも関西ウォーカーにも載らなかった。かといってカラオケ大会でもインディーズレーベルのイベントでもクラブの○○ナイトでもなかった。しかしれっきとパーティー。PMPとACTのこれまでの財産が充実していたということなのだろう。ただ、それをラッキーのように拝ましていただいた感じだった。
▼PMP残留組来客、家に帰ってどういう経緯か、突然5年前のKBS京都「ハッスルわいど」のビデオ鑑賞会になる。ただのローカル局のワイドショーで、しかもなんらニュースらしいニュースが収録されているわけでもない。天気予報もTVショッピングもむろん現世的情報価値ゼロ。こんなものを録画していたぼくもぼくだがそれを1時間飽きずに見てくれる客も客だと思う。
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